このブログは快快 / FAIFAIメンバーが週1ペースでお送りしてます。

2020年3月8日日曜日

ラーメン日記

イタリアからりのです~みんな元気?

さてイタリアはただいまコロナウィルス被害がめちゃくちゃ拡大中で、今日までで感染者が5000人を超えた模様・私の住む街チェゼーナのあるエミリアロマーニャ州もミラノのあるロンバルディア州に次いで感染者が多く、今エウジーと妹のティッティからきいたとこでは、全ロンバルディア州は街を封鎖、エミリアロマーニャ州もいくつかの街が封鎖されることになるようです・これはいつquarantena(隔離て意味・今回の場合は2週間自宅待機なのかな?)されるかわからんぞということで実はうちにはネットがなかったんだけどとうとうネット導入して家でダラダラ過ごす準備をしています。ちなみにもう2週間ほど前から保育園は休校になっててわたしは朝(もう2歳10ヶ月)と文字どうり毎日遊んで暮らしてます・毎日遊んで暮らしてるって書くとすごい最高みたいだけど昼間は彼女と遊び夜は仕事に行くて感じの生活で楽しいけどへっとへとです!
(ちなみにエウジーも昼間仕事に行き夜は帰ってきて夕飯をつくり朝を寝かしつけてて同じく楽しいけどへっとへと)

そう、仕事!

こんな緊急事態の日々ですが実はわたしは年始から新しい仕事を始めました!
「ルイルイ」をみに来てくれた人は、どうやらわたしがイタリアで八百屋?のバイトをしてるらしいと伝わったと思うのですが、週に2回川沿いに出るファーマーズマーケットで野菜を売る友達の手伝いをしてたんです。でも週2だけしか働けないし夏はクソ暑く冬はさっむいしで野菜を売るのは好きだったけど他の仕事を探していた、、ここに住み始めてもう4年が過ぎて、イタリア語でイタリア人と一緒に仕事がしてみたいと思っていたし(そしたら言葉ももっと上達するだろうし)お金だって稼ぎたい・というわけでこの小さな街チェゼーナでイタリア人でさえ仕事が見つからない不景気の中半分あきらめ気味で職探しをしていた、、、ら、「チェゼーナにラーメン屋がオープンするらしいよ?」という情報を聞きつけたのです。は?この小さな街で?初のラーメン屋が?オープン?なんでやん、と思いつつ応募してみたら面接というかマッチョな男性2人(のちに同僚となるアンドレアとファビオだった)とカフェでお茶して、また連絡するね~なんて言われて2週間放置され、ああラーメン屋さえもイタ人だけでやりたいのかよ勝手にしろバカめと泣いていたところに採用連絡が入ったのが年末のこと、いきなりわたしのチェゼーナでのラーメン屋仕事がはじまったのでした・
キッチンではなくホールでの仕事だからラーメンを持っていく以外にもお客さんにメニューの説明や食べ方を説明したりおしゃべりしたりするのですが、やはりラーメン屋だけどイタリア式の接客だからどんなに忙しくばったばたの状況でもお客さんとおしゃべりすることは大事なこととして推奨されたり、イタリアのレストランとしてはめずらしいカウンター席だったり相席だったりするのでカップルがラーメンを食いつついちゃつきまくったりしていてなかなかおもしろいです。
わたしとしてはこの小さなちょっとコンサバな街に今までなかったちょっと変な場所ができたってことがいいことだなと思っていて、まぁ味はイタリア人向けに作られたイタリアのラーメンだけどもまぁこうやってみんながsushiだけじゃない日本食をちょっとでも知れるのはいいことだね、と思う・外国で自国の食べ物を扱う仕事をするってよくあることだと思うけど、やっぱり現地の味にあわせてあると思うから、ちょっと本当は違うんだけどな、、ていうジレンマがみんなあるのかもなぁとも思ったり。
ちなみに一緒に働く人たちはほぼほぼ全員イタリア人でいろいろおもしろい面々なのですが全員紹介しきれないので中でも一緒にホールで働く22歳のイタリア美女アリゼアを紹介したいのですが、彼女はそんなに美女でいる人生ってどんな感じなんですか?って感じの、バカンスはイビザ島に行くようなイタリア美女なので最初はちょっと仲良くなれないかも、、と不安になったけど今やもうわたしは彼女が大好きになってしまって・彼女は欧米における女神の概念ってこういう女性から生まれたんじゃないか?と思わせるようなオープンにみんなに愛を平等に与えるような女性なのです。まず出勤するとわたしはciao~~と彼女に挨拶するんだけどそうするとアリはciao~と言いつつこちらに「さぁbacio(イタ語でkiss)してよくってよ?」と頰を差し出してくるのでそこにbacioするところから仕事が始まる・という感じです。
ちなみに、、ラーメン屋の名前は、、、Yume Ramenという名前、、、、夢、、、、ちょっとダサすぎだとおもうのでここが残念なのですが、ちょっとさらにめんどくさいことに夢とか生きがいとか禅とかの哲学押しなとこがあり、ちょっとほんとにヨーロッパにIkigaiとか広めたひと誰なの~って感じなんですが、どうせならもっと例えば「しょうがない」っていう日本語はイタリア語でも英語でもぴったりな言葉がみつからない(エウジーもいつもSyoganai…って言って重宝してる)日本独特な感覚だと思うから、どうせならSyoganai ramenとかのが愛せるしいいのになぁなんて思ったりしたりしています。よんちゃんにチェゼーナにできた夢ラーメンで働きだしたよ、って言ったらちょっとおもしろすぎるし現実じゃないんじゃ、、?と言われて確かにいろいろおかしいし、もしかして全部わたしの妄想なんじゃ、、?と思うこともありますが、このわたしのイタリアでのラーメン屋のお仕事もコロナウィルスの混乱もこの2020年の地球上にどうやら実際に存在することのようです。ちなみにこないだ朝とイタリアのアニメを見てたら丸い地球が出てきて、朝がイタリア語で見てママ!ボールだよ~と言ってきたのでこのボールの上に朝は住んでるんだよ、と言ったらはて?となっていました。ごめんママも実際見たわけじゃなくて、そう教えられてきたことを信じているだけなんだがね、と心の中で思いつつ。

もしかしたらもうすぐここチェゼーナも街が封鎖されて自宅待機命令が出るとしたらラーメン屋仕事も一時お休みになるけれど、自分の所属していた社会や友達からから遠く離れてquarantenaされることは東京からこの街に来たことでたくさん味わってずいぶん慣れたから特に今さら困ることはないな・という感じです、例えば1ヶ月後の自分の生活がどうなっているか?もよくわからない状況だけど、わたしたちはとっても元気です!ではまた!りのでした~