ほんとご無沙汰しています。山崎です。
微力ながらも世界平和を願って、というかそもそもは自分と身近にいる周りにいる家族、友人、仲間、(知人?)の幸せを願って、首都圏から離れて地元である静岡県掛川市での生活を始めて早いものでもうすぐ2年が経とうとしています
地元で表現活動ができるのだろうか、そもそもしたくなるのだろうか、する必要があるのだろうか、というところからのスタートでしたが、ありがたいことにSPACやアーツカウンシル静岡、CCC(静岡市文化・クリエイティブ産業振興センター)、掛川の原泉アートプロジェクトなど静岡の色んな団体や人たちに受け入れてもらって、サポートしてもらって、たくさんの表現する場を頂いて、お金も頂いて生活することができています。
CCC「The Carnival – 獣害リサーチプロジェクト |
ストレンジシード静岡 2021「世界平和 |
原泉アートプロジェクト「OPEN AIR SPACE」 |
ちなみに今日の夕食は、アパートのお隣さんに頂いた(昨日ナスをあげたから?)太刀魚の塩焼き、畑で大量にとれたナスとピーマンの焼き浸しと味噌炒め、畑で取れたじゃがいもと玉ねぎとネギの味噌汁、ととりあえず自分の場所で採れた物をメインに食べる日々が続いています。
今年7月に結婚して、外食に行くことは増えたけど、スーパーで野菜も肉も買うことはなく、自給できる限りは自給するという生活をしています。
そして奥さんのAMAZON PRIMEの権利を使って、ドキュメンタリーばかりを観ています。「アース」「フード・インク」「おいしいコーヒーの真実」「ありあまるごちそう」「摂氏2度 人類滅亡のカウントダウン」「愚か者の時代にいる」、、、ってもう人類滅亡しか考えられないようなラインナップを見ていて、別にそんなことは望んでいないのに、どんどん頭はそんな感じの危機感に囚われています。
で、無名の俳優の僕にできることはなんなんだろう?カリスマはなぜカリスマで、世界を変えられたんだろうって、ガンジーやキリストをYouTubeで見あさったり。
で、さっき。テレビでたまたま観たNHKのドキュメンタリーで南アフリカのケープタウンでギャングの抗争を止めるために活動している牧師さん(アンディさん?)を観て、もう本当にその人たちのために活動をしていて、実際に動きすぎていて、すごすぎて無力感に打ちのめされました。
で、遠いところで起きていることだけど、このグローバル社会の中で日本に暮らす僕の生活も、絶対南アフリカのスラムのギャングと無関係ではない。日本で暮らしている時点で、日本はもう裕福な国じゃないとか先進国じゃないとか言われても、搾取している側にいると僕は思うし、現実そうだと思う。
最近は日本で買い物をすること、消費することは搾取に繋がる!という感じになって気持ちよく買い物ができなくなっています。してるけど。
でも貨幣の仕組みを考えると、稼いで消費せず溜め込むのも健全じゃない。そんな溜め込めるほど稼いでもないけど、少しづつ貯まってはいます。まあ何に使うかってことですよね。寄付するほど稼いでないし、って思うけど、ケープタウンのスラムで抗争で夫を亡くして路上で鶏の足(もみじ)を焼いて売って生計立ててるお母さんからしたら寄付するほどなんだけど、俺よりもっと誠実じゃない稼ぎ方して溜め込んでて吐き出さなきゃいけないやついるっしょ!と思って寄付とはならないんですが、本当に貧困ビジネスやエコビジネスじゃない信用できる基金であれば寄付もするので、そういうの知っていたら教えてください。
まあ現実問題として、結婚して、実家暮らしの頃よりはお金を使っています。
奥さんと結婚して軽トラ1台を二人で乗りゃ良いだろ!というほど暴君にはなりきれなかったのですが、アクアを中古で買ったのは妥協点として良い選択だったんじゃないか?と思っていますが、どうですか?
まあ昨日はキャラメルを袋で買ってきて、その前はキャンディをたくさん買ってきて、と、こんなことを言いながらも、すぐ欲望に負けて安いお菓子を買って自分を甘やかしてついでに搾取もしてしまいます。
ギャングの彼らの合法的な生活のために広大な土地を買って準備を進める牧師さん。元々は投資家で相当なやり手で資産家だったけど、搾取をしているんじゃないか、と思って牧師になったというアンディさん。
俺には何ができるんだ?世界平和を謳うばかりで、結局は自分が表現者として金を稼ぐ手段のための良いテーマ見つけたぜ的な「世界平和」でしかないのか?
とか思って、部屋を出て、外でタバコを吸って考えたんだけど、
僕は自分が清く正しく美しいと思う生き方をしたいだけで。やっぱり日本の食料自給率を上げるしか無いんじゃないか。日本の国土でできたものを日本人は食べること。でもその食料を作るために海外からの石油エネルギーを使いまくったら意味がないから、その土地のなかで循環、完結する農法でやること。ってなったら人手が必要だから仕事(雇用ではなく)も排出できる。それを伝えるためにまず自分がやってみること。
これが今僕、そして日本人ができることの答えだと思っています。
そしてそれが海外でも起きること。人の摂取する1カロリーに対して8カロリーが消費されてる狂った世界だと皆が気づいて律すること。そしてみんなが平らな感じになってきたら、戦争もなくなって、国境もどうでも良くなって、ノーレリジョン(宗教はあって良いけど)でイマジンみたいになるんじゃないか?ドリーマーとあなたは言うかもしれないけど、理想を語るのもアーティストの役割なんじゃない?
でも僕のやっている仕事が主に俳優で、今はあと半年は俳優業以外に仕事をしなくても良い状態で、基本的には自分の身体だけあれば成り立つ仕事だから、こんなこと言えるってのは大いにあります。大多数の今ある職業は崩壊するし、結果僕も成立しなくなりますね。でもみんなが小さな畑を始めるところから少しずつ自分の自給率を上げるようにシフトしていけば、急に崩壊はしないと思う。痛みは伴うかもしれないけど、充実感もあるんじゃないか。現実的にはみんなが畑はできないから小作人を増やすこと。大物に憧れて俳優を志した身としては、「小」作人、「小」物、器が「小」さい、貧乏臭いって感じで、今の時代に流行らない感じもわかるけど、僕は今、「小」万歳って感じです。
でも、これ(地産地消、国産国消で持続可能な方法)をすると、基本的に自然の天候に任せるということなので、当然今の時期にフレッシュなイチゴを食べることはできません。でも今柿は腐るほどなってます。トマトもナスもピーマンも食べれてせいぜいあと1ヶ月くらい、来年の夏まで食べれません。でも拾った栗はまだあるし、サツマイモとかカボチャとか小松菜、ホウレンソウなんか青物はこれからたくさん食べられるでしょう。
僕に限って言えば去年は食べれなかったけど、今年はゴマが食べれそうです。大豆は去年に引き続き食べれなそうです。って考えると、豆腐も納豆も味噌も醤油も食べれないんだけど、そこに秀でた人はそんな遠くないところにたくさんいるだろうから食べることはできるでしょう。アーモンドはちょっと奥さんとかと分けたりして僕は7粒くらい食べれました。
でも油は揚げ物するほどは絶対取れない、少なくとも今僕が管理している農地の広さで油を揚げ物するほど取ろうとしたら、全然食べるものが育てられないんじゃないかと思う。別に油を自給しようとはしていないけどそういうことなんじゃないか。好物は揚げ物だけど、少し我慢。お楽しみとしてエゴマ油とオリーブオイルくらいはやりたい。
問題は膨らみすぎた欲望を抑えることができるのかっていうところ。一度知ってしまった蜜の味を忘れることなく我慢できるのかってところ。
飼料のことを考えると、牛乳もヨーグルトも厳しいでしすとね。牛肉は年に数回?豚肉は月に数回とかいけたら良い方?その土地でその土地のものを食べて育った牛はかなり高くてなかなか手が届かない感じになるだろうけど、本来はそれが適正で普通なんじゃないか。
猪肉は硬いとか言ってられなくなるよ、多分。ってか肉はほとんど食べられないってことでしょ。鶏は時々食べれるだろうけど。俺は猪も鹿も獲れるから多分みんなより肉は食べれるんじゃないか。でもその罠を作るワイヤーや鉄は海外のエネルギーに頼って作られてるだろうから、獲れなくて食べれないってことかもしれない、けどツルとか木をしならせてもできるらしいし、食べれるかもしれないけど、今ほどは獲れないだろうな。(今日2021年度の狩猟許可を申請してきました。)
でも僕は、養蜂もしていて、蜂蜜はゲットできる!でも先日、巣箱がオオスズメバチに攻め込まれていたから、網で捕まえて殺していたら、顔を刺されて、次やられたらアナフィラキシーとかでショック死とかあるかもで怖くなってる。まあ僕のエゴで奴らの同胞を殺しまくったから死んでも因果応報かもねと気持ち良く死ぬことはできない。命を引き換えにするつもりはないけれど、蜂蜜を手に入れるためにはそのくらいのリスクは全然ありかも。砂糖とか糖分の価格がもっと高騰したら、本当に命をかけるリスクも厭わなくなるかもしれない。俳優なのに顔晴らしてるのはごめんなさいとも思うけど、「ちょっと蜂に刺されて。」ってセリフ足せば良くない?ってくらいの感覚でもあります。
話が逸れちゃったけど、世界平和に向けて今僕が俳優としてできることは、日本人は国産で地産地消、それをいかに伝えていくのかっていうことかなあって感じです。
俳優としてやることじゃなくないか?とも思うんだけど、これを俳優としてやるってことが僕のUSP=(Unique Selling Proposition)=「顧客に対して、自社だけが約束できる利益」=昨日YouTubeの広告で流れて知った言葉=こういう広告ばかりだなあと思う=必要ないものを必要と思わせて売ろうとする資本主義、嫌だなあって思うけど、しっかりYouTubeを観て組み込まれている僕っていう複雑な社会に生きてるんですよね。
社会を変えたいんです。
ここまで書いて1日経ってるんだけど、今夜は「100億人-私たちは何を食べるのか?」というドキュメンタリーを見ました。ビール飲みながらどこかで全然持続可能じゃなく大規模に作られたトウモロコシでできたドリトス食べてます。全然抑えられてなかった、欲。
ちなみに僕の今の技量で、持続可能な方法で作った焼きトウモロコシ |
「100億人-私たちは何を食べるのか?」おすすめです。一つ一つ問題を確認して答えはなんなのか検証していく感じでスッキリします。
見た結果、今の僕の答えは、結構正解なんじゃないかと思いました。というかこんな答えなんてずっと前に出ていたんですよね。この映画も2015年に出ているし、僕が見たものは大体10年ほど前に製作されていて。
僕は地元に帰って、第一次産業に近いところに2年間いたから、すっと入ってくるしやばさも感じやすい。結局は先進国の人が、どれだけ危機感を持って、どれだけ欲を自制できるのかってこと。そして昔から受け継がれてきた技術をちゃんと学んで使うこと。みんなで小作農、地産地消。でも地消って地元のスーパーなら良いかっていうとそうでもなくて、でもそれ以外に消費できるシステム自体がほとんど崩壊しちゃってるから、供給側も増えないといけない。ネットショッピングは便利だけど、そのお金はほぼ全て地域外に出て行ってしまうから良くない、でもネットでなんでも手に入るから地方に住んでいられるし、地方に移住する人も増えているってのも事実。結局、欲とどう付き合うか。
こんなことを考えて実践しようとしていると、野菜の自家採種や野菜の保管をしている実家の車庫はネズミの巣窟となって、それの駆除には10万円近くかかるとか(社会で習った高床式のねずみ返しという技法を思い出した)、世界世界と遠くを見ている間に、身近な人に迫っている危機を見逃してたりと、本末転倒なことも起きています。ほんとわからなくなる。
どうしたら良いんだろうって諦めず考え続けること、そしてトライし続けること。
結果、今こうなってるんですよ。わかってもらえませんよね。
10/16〜11/14にYAMAZAKI PARADISE(僕の農園)に来て、僕とお茶したらわかると思います。お待ちしています。
かけがわ茶エンナーレ2020+1
あちこち超日常茶飯事
山崎皓司「鬼ごっこ」
日時
2021年
10/16(土),17(日),18(月),29(金),30(土),31(日)
11/5(金),6(土),7(日),12(金),13(土),14(日)
各日9:00〜16:00
予約不要、無料
会場 YAMAZAKI PARADISE(掛川市中央高町17付近)
車でお越しの方
掛川市役所駐車場をご利用ください、駐車場から徒歩8分
電車でお越しの方
天竜浜名湖線西掛川駅より徒歩8分
問い合わせ(赤鬼直通)
07015954406
LINE ID: a.k.a.oni
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